Discover Noh in Kyoto – 2025 Course for Intercultural Facilitators

英語で能楽を紹介する、異文化交流の現場で活躍する方の為の夏期集中講座 

An intensive course exploring noh theatre in English for guides and workers in intercultural fields – now accepting applications! プログラム詳細を公開し、受講申込の受付を開始しました(2025年6月11日)

2025年も一般社団法人Discover Noh in Kyotoは、通訳ガイドなど、観光や国際交流に関わる仕事に従事、もしくは目指している方に向けて、能の魅力を紹介する短期集中講座を開催します。今年はご要望にお応えして単発受講も可能になりました。

Most of the course material will be in English, but this course is designed for those who can speak some Japanese, if you would like to learn more about language requirements, please contact us via email: info@discovernohinkyoto.jp

能に関する基本を英語で能楽研究者Diego Pellecchiaがお伝えするオンライン座学講座の後、代表のJulia Yamaneによる能面装束や公演の鑑賞講座(2回)や実際に舞台に上がったり能楽師と直接能楽師・河村晴久と話す体験講座を通じて、「装束」「能面」「型・演出」「舞台」などについて学び、能の鑑賞ポイントを異文化コミュニケーションの視点から英語で学びます。応用編では、推奨曲の中から2曲を鑑賞し、受講生が海外の方に向けた能楽の解説を考案し、演習します。

この講座を通して、受講者は公演の鑑賞に同行したりする際に役立つノウハウを得ながら、能楽だけでなくあらゆる日本文化の紹介に応用できる知識を身につけることができます。

また、本講座で優れた能力が認められた方には受講後、希望に応じて他のプログラムの見学や実務に参加いただけます。年々活躍の機会も増えてきつつありますので、能楽の紹介に関わるお仕事をされたい方も是非ご参加ください。

このような方におすすめします:
・日本の伝統芸能を詳しく紹介したい現役の通訳ガイド
・仕事で海外の方に日本文化を紹介する機会がある方
・日本文化を英語で語る力を身につけたい大学生

*英語で受講可能であれば、専門言語は問いません。

奨学枠

さらに、今年度は事業収益の一部を活用して、学生の奨学枠を3名分設けました(審査あり)。今後日本の芸術や文化を海外に発信する場で活躍したいと思われている学生およびフルタイムで就業されていない25歳以下の方は英文100単語程で応募の理由をお送りください。

<概要>

Part1 基礎編 

Part 1 能の入門講座 (単発受講可)

座学(オンライン) 7月29日(火)19:30-21:30 (定員50)

会場:オンライン

能楽研究者Diego Pellecchia(京都産業大学准教授)による能の入門講座。国際的視点から舞台芸術・伝統文化としての能楽の基礎を英語で学ぶ。

鑑賞Ⅰ 8月1日(金)16:00-21:00 (定員8)

会場:京都文化博物館・片山家能面装束展(烏丸御池エリア)、京都観世会館(平安神宮エリア)

講師Julia Yamaneと京都文化博物館にて能面・能装束展を解説付きで鑑賞したのち、京都観世会館で英語解説を聞いてから能「一角仙人」の公演鑑賞。

鑑賞Ⅱ 8月3日(日)10:00-17:30 (定員8)

会場:京都文化博物館・片山家能面装束展(烏丸御池エリア)、金剛能楽堂(御所西エリア)

講師Julia Yamaneと京都文化博物館にて能面・能装束展を解説付きで鑑賞したのち、金剛能楽堂で英語解説を聞いてから能「邯鄲」の公演鑑賞。

体験8月25日(月)9:00- 12:00(河村能舞台)or 13:00-16:00(稽古場) (各回定員8名)

会場: 午前は河村能舞台、午後は能楽師の稽古場(共に鞍馬口エリア)

能楽師・河村晴久と能の所作等を学ぶお稽古体験や能面装束の使い方の紹介を通じて、能の公演の成り立ちを体感的に学習。

*8月3日(日)18:30- 受講生の交流会 (英語)四条烏丸周辺 *任意参加

<受講料>

通し受講(全4回)24000円

単発受講:座学 5000円、鑑賞Ⅰ 6000円、鑑賞Ⅱ 8000円、体験 8000円

学生割引:通し受講 12000円 (単発は各2000円割引)

*昨年度事業収益の一部を学生割引や奨学枠に活用しています

河村晴久先生の解説で装束を拝見する2023年度の受講生の様子

Part2  応用編 

Part2  応用編 能の解説演習 (Part1受講生もしくは過去の受講生対象)

推奨公演の中から各々で二曲以上の公演を鑑賞したのち、能の魅力をどう海外の方に伝えるかをます。各公演で他の受講生に会い、感想交換や質疑応答を通じて能への理解を深めるた成果を英語で20分プレゼンテーション。

推奨公演(日時、公演名、上演曲、場所、前売料金)

8月24日(日)11時~京都観世会例会「盛久」「六浦」「大会」(京都観世会館)6500円~

9月14日(日)13時~金剛定期能「井筒」「錦木」(金剛能楽堂) 5500円  

9月20日(土)13時~片山定期能「田村」「雲林院」(京都観世会館)4000円

9月28日(日)11時~京都観世会例会「松虫」「三井寺」「紅葉狩」(京都観世会館)6500円~

9月28日(日)14時~宇髙青蘭能「海人」(金剛能楽堂)5000円~

9月30日(火)20時~Enter Noh「葵上」(京都観世会館)*インバウンド向け。講師登壇。5000円~

プレゼンテーション

9月28日、9月29日、10月4日、10月5日、10月6日の中で調整

希望日時に応じて数名ごとに実施 *オンライン実施も可能。

<定員> なし 但し、プレゼンテーションのスピーカーは各回4名まで

 

<受講料>

一般:8000円+鑑賞を希望する公演のチケット料金

割引:学生割引、過去受講生割引等あり

https://forms.gle/qM2AvY6oz7x8qYPt6

講師
Julia Yamane
一般社団法人Discover Noh in Kyoto代表理事

アメリカ生まれ。京都市認定通訳ガイド。10代より能楽ファンとなり、1998年より観世流能楽師に師事。若年層や海外の方向けの能楽普及活動を企画・実施する傍ら、芸術文化・観光の分野で翻訳・通訳業務をする。

講師・プログラム監修
Diego Pellecchia 
一般社団法人Discover Noh in Kyoto理事

イタリア生まれ。京都産業大学准教授。能に熱中するあまり、2012年に日本へ移住。能楽研究者であり、金剛流の師範でもある。2018年と2019年の通訳者向け講座を担当し、新講座も共同企画。

撮影 金の星渡辺写真場

特別講師
河村晴久
観世流能楽師

1956年、京都生まれ。父河村晴夫の教えを受け3歳にて初舞台。13世林喜右衛門師に師事。
重要無形文化財「能楽」総合認定保持者。
同志社大学大学院修了、同志社大学客員教授等歴任。ハーバード大学やユネスコ本部など海外での英語講演は50回を越える。2005年度文化庁文化交流使。

現地研修で必要なもの
・足袋もしくは白靴下
・筆記具

申込方法
まず受講申込フォームをご記入ください。
フォーム送信後1週間以内に指定の口座に受講料をお振込みお願いいたします。
* 恐れ入りますが、振込手数料をご自身のご負担にてお願いいたします。
入金が確認次第、受講の申込が完了いたします。

注意事項
・講座は基本的に英語で進行いたしますが、日本語で補足する場合があります。
・交通費、通信料、8月3日の交流会参加費など、受講に伴う諸費用はご自身のご負担にてお願いいたします。
・やむを得ず上記の講座日程や内容を変更する場合があります。
・受講者ご自身の都合によって申込の完了後にキャンセルする場合、メール(info@discovernohinkyoto.jp)にてご連絡お願いいたします。お振込いただいた受講料は以下の通りにいたします。
開講予定の15日前までのキャンセル:全額返金
*主催者の都合でやむを得ず開講が中止された場合は、受講料は返金いたします。

お問い合わせ:info@discovernohinkyoto.jp

なぜ能楽なのか?

650年以上京都の歴史とともに育まれ、日本の芸術分野で多くの影響を与えてきた能楽を通して、京都の有形無形の文化への造詣が深められ、海外に向けて京都を紹介する時に役立ちます。

例えば、

・毎週末かならずどこかの能舞台で公演があり、寺社での年中行事を含め多くの観能機会に恵まれています。
・100名以上の能楽師が京都に拠点を置いて活動していますので、市内各地での様々なコラボレーションの可能性があります。
・西陣織、京扇子、京漆器など舞台上で使われている、すぐれた京都の伝統工芸品について学べます。
・有名社寺・名所のなかには、能の曲の舞台となった場所も多く、能をテーマにした観光にも活用できます。
・古典や伝説に基づいた物語も多いので、能を通して古典が身近になります。

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