英語で能楽を紹介する、異文化交流の現場で活躍する方の為の夏期集中講座
An intensive course exploring noh theatre in English for guides and workers in intercultural fields – now accepting applications! プログラム詳細を公開し、受講申込の受付を開始しました(2024年6月14日)
2024年も一般社団法人Discover Noh in Kyotoは、通訳ガイドなど、観光や国際交流に関わる仕事に従事、もしくは目指している方に向けて、能の魅力を紹介する短期集中講座を開催します。
Most of the course material will be in English, but this course is designed for those who can speak some Japanese, if you would like to learn more about language requirements, please contact us via email: info@discovernohinkyoto.jp

能に関する基本知識「装束」「能面」「型・演出」「舞台」などについて学んだうえで、源氏物語を基にして能「葵上」に焦点を当てて、能の鑑賞ポイントを異文化コミュニケーションの視点から英語で学びます。応用編では、名月と鐘をモチーフにした能「三井寺」を課題曲として、受講生が海外の方に向けた解説を考案し、演習します。
この講座を通して、受講者は公演の鑑賞に同行したりする際に役立つノウハウを得ながら、能楽だけでなくあらゆる日本文化の紹介に応用できる知識を身につけることができます。
また、本講座で優れた能力が認められた方には受講後、希望に応じてお稽古体験やワークショップの司会兼通訳の実地研修に参加いただけます。
このような方におすすめします:
・日本の伝統芸能を詳しく紹介したい現役の通訳ガイド
・仕事で海外の方に日本文化を紹介する機会がある方
・日本文化を英語で語る力を身につけたい大学生
*英語で受講可能であれば、専門言語は問いません。
奨学枠を新設
さらに、今年度は事業収益の一部を活用して、学生の奨学枠を2名分設けました(審査あり)。今後日本の芸術や文化を海外に発信する場で活躍したいと思われている学生およびフルタイムで就業されていない25歳以下の方は英文100単語程で応募の理由をお送りください。
<概要>
Part1 基礎編
能「葵上」をテーマに能の基礎知識を異文化交流の視点から学ぶ
July 30 – Aug 25 (全4回+)
7月30日(火)9:30-16:00一日集中講座(英語)能の成り立ち、上演形式、曲と装束など 会場:ロームシアター京都会議室
8月2日(金)15:00-17:00 能面・能装束展の解説付き鑑賞(英語+日本語)会場:京都文化博物館・片山家能面装束展
8月5日(月)13:30-17:30 能楽師とお稽古体験(英語+日本語)会場:河村能舞台(烏丸上立売上ル)
8月16日(金)16:00- 19:00 or 8月17日(土)12:00-17:00「葵上」英語解説付き鑑賞 会場:金剛能楽堂能(16日)/京都観世会館(17日)
8月25日(日)17:30- 感想交換会(英語)会場未定
*7月30日と8月5日以外は同期間内で代替や振替可能(要事前相談)

Part2 応用編
Sep 1 – 16 (全3回)
能「三井寺」を課題曲として今年度と過去の受講生が解説の演習
9月1日(日)13:00-17:00 講師による解説後に能「三井寺」鑑賞 会場:金剛能楽堂
9月12日~15日の間に2時間程度 日時相談の上、解説内容の準備
オンラインまたは対面
9月16日(月)17:30-20:30受講生による解説演習・フィードバック後に夜能「三井寺」鑑賞 会場:大江能楽堂

定員
Part 1 定員12名(最少催行人数6名)
Part 2 定員8名(人数に関わらず催行確定)
受講料
Part 1 24,000円(7月9日まで早割22,000円)学生18,000円(奨学枠2名分あり)*公演鑑賞1回込み*感想交換会は別途食事代実費負担あり
Part 2 定員8名(開催確定)・受講料 16,800円、学生12,000円(奨学枠2名分あり)*公演鑑賞2回込み
https://forms.gle/jn44Sk2N9vn932eh8

講師
Julia Yamane
一般社団法人Discover Noh in Kyoto代表理事
アメリカ生まれ。京都市認定通訳ガイド。10代より能楽ファンとなり、1998年より観世流能楽師に師事。若年層や海外の方向けの能楽普及活動を企画・実施する傍ら、芸術文化・観光の分野で翻訳・通訳業務をする。

プログラム監修
Diego Pellecchia
一般社団法人Discover Noh in Kyoto理事
イタリア生まれ。京都産業大学准教授。能に熱中するあまり、2012年に日本へ移住。能楽研究者であり、金剛流の師範でもある。2018年と2019年の通訳者向け講座を担当し、新講座も共同企画。

特別講師
河村晴久
観世流能楽師
1956年、京都生まれ。父河村晴夫の教えを受け3歳にて初舞台。13世林喜右衛門師に師事。
重要無形文化財「能楽」総合認定保持者。
同志社大学大学院修了、同志社大学客員教授等歴任。ハーバード大学やユネスコ本部など海外での英語講演は50回を越える。2005年度文化庁文化交流使。
現地研修で必要なもの
・足袋もしくは白靴下
・筆記具
申込方法
まず受講申込フォームをご記入ください。
フォーム送信後1週間以内に指定の口座に受講料をお振込みお願いいたします。
* 恐れ入りますが、振込手数料をご自身のご負担にてお願いいたします。
入金が確認次第、受講の申込が完了いたします。
注意事項
・講座は基本的に英語で進行いたしますが、日本語で補足する場合があります。
・交通費、通信料、8月25日の交流会参加費など、受講に伴う諸費用はご自身のご負担にてお願いいたします。
・やむを得ず上記の講座日程や内容を変更する場合があります。
・受講者ご自身の都合によって申込の完了後にキャンセルする場合、メール(info@discovernohinkyoto.jp)にてご連絡お願いいたします。お振込いただいた受講料は以下の通りにいたします。
開講予定の15日前(7月15日23:59)までに:全額返金
開講予定の8日前(7月22日23:59)までに:50%返金(開講決定の場合)
開講予定の7日前(7月23日)以降:返金いたしません(開講決定の場合)
・最少受講者数は6名といたします。開講予定の7日間前までに申込人数が6名以下の場合、開講は中止され、受講料は全額返金いたします。
お問い合わせ:info@discovernohinkyoto.jp
なぜ能楽なのか?
650年以上京都の歴史とともに育まれ、日本の芸術分野で多くの影響を与えてきた能楽を通して、京都の有形無形の文化への造詣が深められ、海外に向けて京都を紹介する時に役立ちます。
例えば、
・毎週末かならずどこかの能舞台で公演があり、寺社での年中行事を含め多くの観能機会に恵まれています。
・100名以上の能楽師が京都に拠点を置いて活動していますので、市内各地での様々なコラボレーションの可能性があります。
・西陣織、京扇子、京漆器など舞台上で使われている、すぐれた京都の伝統工芸品について学べます。
・有名社寺・名所のなかには、能の曲の舞台となった場所も多く、能をテーマにした観光にも活用できます。
・古典や伝説に基づいた物語も多いので、能を通して古典が身近になります。
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